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北中部地方タインホア省チエウソン郡トテー村に暮らすグエン・ティ・クックさん(女性・46歳)とレ・フイ・ダンさん(男性・48歳)は、共に障がいを持つ夫婦だ。2人が結婚を決めた時、双方の家族は大きなショックを受けた。それでも、2人の愛の力と人生を切り開いていくエネルギーによって、2人はあらゆる障壁を乗り越えて手を取り合い、幸せに暮らしている。
クックさんとダンさんが営む個人商店は、いつもしゃべり声と笑い声でにぎやかだ。自分たちのおとぎ話のようなラブストーリーについて語りながら、クックさんは満面の笑みでこう話す。
「私たちは14年間一緒に過ごす中で、人生の喜怒哀楽を共にしてきました。大切なことは、今でも私たちはしっかりと手を取り合いながら家庭を築き、子供を育て、幸せに暮らしているということです」。
クックさんは健常児として生まれたが、4歳の時に高熱を出し、生死をさまよった後、両脚が委縮して弱くなり、まっすぐに立つことができなくなった。それから、クックさんはしゃがんで両手を地面について移動するようになった。
そんな過酷な運命にも負けず、20歳の時にクックさんは縫製を学んだ。天賦の才があり、クックさんの縫製は美しく整っていた。クックさんは、タインホア市の有名店に縫子として採用され、安定した給与を得て働き始めた。
一方、ダンさんは生まれつき脚に障がいがあり、生活する上では常に杖と三輪車に頼らなければならなかった。ダンさんが大人になると、両親はダンさんが小さな商店を営めるようにと国道47号線沿いの土地を与えた。
2009年の冬のこと、友人たちと出かけていたダンさんは、偶然クックさんと出会った。