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- 4.2万人以上の感染疑い報告、6人死亡
- 大半は生後9か月から15歳未満の子供
- ワクチン接種率向上と感染対策徹底へ
保健省によると、今年に入ってから麻疹(はしか)の流行が始まり、これまでに4万2000人以上の感染疑いが報告され、6人の死亡が確認された。
感染者の大半は生後9か月から15歳未満の子供で、その多くがワクチン未接種だという。ハノイ市の中央小児病院では、1~3月期に1500人の感染が確認されており、前年同期の2倍に達している。このうち半数は重篤な合併症により入院治療を受けている状況だ。
はしかの予防に最も効果的な方法は予防接種だが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響ではしかワクチンの接種率が低下し、集団免疫が低下したことが流行再発の一因とみられている。
専門家は、はしかの感染力は非常に強く、ベトナムでは5年周期で流行するリスクがあると警告している。
実際、ベトナムでは2014年と2019年に大規模な流行が発生し、特に病院での院内感染が主な原因となった。2014年にははしかの疑いのある発疹が3万5000人以上報告され、このうち6000人がはしかに感染しており、147人の死亡が確認された。2019年には4万人の感染が確認され、4人が死亡した。
今回の再流行を受け、専門家はワクチン接種率の向上と感染対策の徹底を呼びかけている。