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- 鉄道分野の重点案件指導委員会会議を開催
- 南北高速鉄道プロジェクトに注力
- 投資総額10兆円、26年末の着工を目指す
ファム・ミン・チン首相は29日、鉄道分野の国家重点プロジェクト指導委員会の会議を主宰した。首相はこの席で、鉄道産業における技術習得やエコシステム構築の重要性を改めて主張し、特に南北高速鉄道プロジェクトに注力する方針を示した。
同プロジェクトは全長1541kmで、20省・市を通過してハノイ市タインチー郡ゴックホイ村からホーチミン市直轄トゥードゥック市トゥーティエム街区までを結ぶ。
設計時速は350km、軌間1435mmの標準軌となり、旅客駅23か所、貨物駅5か所を設置する。投資総額は673億4000万USD(約10兆円)の見込み。実施期間は2025年~2035年の予定で、2026年12月の着工を目指している。首相はまた、中国との国境まで結ぶ以下の重要鉄道プロジェクトを推進する必要性を主張した。
◇ハノイ~ランソン間鉄道:全長156km
◇ハイフォン~ハロン~モンカイ間鉄道:全長187km
◇ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道:全長390.9km
このうち、旅客・貨物輸送に対応するラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道は投資総額83億6900万USD(約1兆2500億円)。実施期間は2025年~2030年を予定している。首相は同案件をめぐり、プロジェクト国家審査評議会の設立を急ぎ、外務省と連携して中国との協定交渉を進めるよう財政省に指導した。
また首相は、鉄道産業の発展に向けて、民間を含む大規模な企業形成の必要性を強調。資金調達については、◇公的資金、◇借入資金、◇建設債券、◇官民連携(PPP)、◇公共交通指向型都市開発(Transit-Oriented Development:TODモデル)の活用など多様な調達手段を講じるよう指示した。