ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

南北高速鉄道プロジェクト、26年12月着工目指す チン首相

2025/04/01 14:54 JST配信
(C)thanhnien
(C)thanhnien 写真の拡大.
  • 鉄道分野の重点案件指導委員会会議を開催
  • 南北高速鉄道プロジェクトに注力
  • 投資総額10兆円、26年末の着工を目指す

ファム・ミン・チン首相は29日、鉄道分野の国家重点プロジェクト指導委員会の会議を主宰した。首相はこの席で、鉄道産業における技術習得やエコシステム構築の重要性を改めて主張し、特に南北高速鉄道プロジェクトに注力する方針を示した。

 同プロジェクトは全長1541kmで、20省・市を通過してハノイ市タインチー郡ゴックホイ村からホーチミン市直轄トゥードゥック市トゥーティエム街区までを結ぶ。

 設計時速は350km、軌間1435mmの標準軌となり、旅客駅23か所、貨物駅5か所を設置する。投資総額は673億4000万USD(約10兆円)の見込み。実施期間は2025年~2035年の予定で、2026年12月の着工を目指している。首相はまた、中国との国境まで結ぶ以下の重要鉄道プロジェクトを推進する必要性を主張した。

◇ハノイ~ランソン間鉄道:全長156km
◇ハイフォン~ハロン~モンカイ間鉄道:全長187km
◇ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道:全長390.9km

 このうち、旅客・貨物輸送に対応するラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道は投資総額83億6900万USD(約1兆2500億円)。実施期間は2025年~2030年を予定している。首相は同案件をめぐり、プロジェクト国家審査評議会の設立を急ぎ、外務省と連携して中国との協定交渉を進めるよう財政省に指導した。

 また首相は、鉄道産業の発展に向けて、民間を含む大規模な企業形成の必要性を強調。資金調達については、◇公的資金、◇借入資金、◇建設債券、◇官民連携(PPP)、◇公共交通指向型都市開発(Transit-Oriented Development:TODモデル)の活用など多様な調達手段を講じるよう指示した。

[Thanh Nien 10:31 30/03/2025,U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
この記事に関連するおすすめの記事
新着ニュース一覧
中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋」、ベトナムの売上好調 (18:00)

 中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋(ハイディラオ=Haidilao)」は、2024年における中国本土以外の海外市場による売上高が前年比+13.0%増の7億7800万USD(約1170億円)となった。  これは、ハイディラオの中国本...

ビンファスト、DHLとヨーロッパでの部品配送で提携 (17:39)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)と、国際宅配便や運輸、ロジスティクスサービスを扱うドイ

フーイエン省:党委筆頭副書記が党委書記に昇格、初の女性トップ (17:22)

 ベトナム共産党政治局は、南中部沿岸地方フーイエン省共産党委員会筆頭副書記のカオ・ティ・ホア・アン女史を、同省共産党委員会書記(2020~2025年任期)に任命した。アン女史は、同省で初の女性の共産党委員会...

ホーチミン、花の少ない13本の「花通り」 (3/30)

 ホーチミン市フーニュアン区のファンシックロン(Phan Xich Long)通りの周辺には、全長1kmにも満たない13本の通りが集まっている。これらの通りは様々な種類の花の名前にちなんで名付けられており、碁盤の目のよ...

配車アプリ大手グラブ、ベトナムで事前予約機能を導入 (17:19)

 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は、ベトナムでチャーター車両「グラブカー(GrabCar)」専用の事前予約機能を導入した。  これにより、利用者は乗車時間や迎車地点を事前...

第15期第9回国会、例年より早い5月5日開幕 憲法改正を審議 (16:16)

 国会常務委員会は3月31日、第15期(2021年~2026年任期)国会第9回会議の準備について話し合った。  チャン・タイン・マン国会議長は、今国会は憲法の改正や行政区の再編に関する法律の改正など重要な法案を...

ホーチミン:サイゴン川の歩道橋が着工、26年4月末完成予定 (13:52)

 ホーチミン市人民委員会は3月29日、同市を流れるサイゴン川に架かる歩道橋の着工式を開催した。  地場乳業メーカー大手ヌティフード(NutiFood)が、建設資金約1兆VND(約59億2000万円)を援助した。歩道橋は20...

クオン国家主席、訪越のベルギー国王陛下と会見 (6:30)

 ルオン・クオン国家主席は国家主席府で1日午前、ベトナムを公式訪問中のベルギーのフィリップ国王陛下と会見した。フィリップ国王陛下は3月31日から4月4日までの日程でベトナムに滞在している。  両国が197...

はしかの再流行に警戒、ワクチン接種率低下が原因か (6:06)

 保健省によると、今年に入ってから麻疹(はしか)の流行が始まり、これまでに4万2000人以上の感染疑いが報告され、6人の死亡が確認された。  感染者の大半は生後9か月から15歳未満の子供で、その多くがワクチ...

ビンファスト、電動の軽トラックとミニバスをお披露目へ (5:39)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、年内に電動軽トラックと電動ミニバスをお披露目する予

ダナン博物館、ハン川沿いに移転オープン (5:01)

 南中部沿岸地方ダナン市人民委員会は3月28日、バクダン(Bach Dang)通り42番地の施設改修・拡張による「ダナン博物館」整備プロジェクトの落成式を開催した。    投資総額は5040億VND(約29億3000万円)...

JICAとATグループ、ベトナムで自動車整備人財育成事業を開始 (4:20)

 国際協力機構(JICA)中部と株式会社ATグループ(愛知県名古屋市)は3月28日、JICA草の根技術協力事業「ベトナム国自動車整備人財育成プロジェクト(草の根協力支援型)」に係る契約を締結した。  近年、ベトナム...

ENEOS Xplora、ベトナム沖15-2鉱区の新たな生産分与契約締結 (3:05)

 ENEOS Xplora株式会社(東京都千代田区、旧社名:JX石油開発株式会社)は3月25日、同社が100%出資する日本ベトナム石油株式会社(東京都千代田区)を通じて操業主体(オペレーター)を務めるベトナム沖15-2鉱区にお...

3月製造業景況感PMI、4か月ぶり50超え (2:49)

 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2025年3月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50.5となり、前月の49.8から+0.7ポイント上昇した。  PMIは、50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る...

過去1世紀にベトナムで発生した地震、最大はM6.8 (1日)

 ベトナムは、日本やインドネシアのような環太平洋火山帯に位置する国々と比べて、地震発生のリスクは低いとされている。ただし、ディエンビエン・ムオンライ断層帯やソンマー・トゥアンザオ・ライチャウ断層帯...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved