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- 日本ベトナム石油がオペレーター務める
- 1992年に15-2鉱区の権益取得
- ランドン油田とフンドン油田で生産
ENEOS Xplora株式会社(東京都千代田区、旧社名:JX石油開発株式会社)は3月25日、同社が100%出資する日本ベトナム石油株式会社(東京都千代田区)を通じて操業主体(オペレーター)を務めるベトナム沖15-2鉱区において、ペトロベトナムグループ(PVN)傘下の石油ガス試掘・掘削総公社(PVEP)とPVNとの間で、新たな生産分与契約(Production Sharing Contrac=PSC)を締結した。
日本ベトナム石油は、1992年に同鉱区の権益を取得して以来、オペレーターとしてランドン油田とフンドン油田における生産操業を継続してきた。4月に鉱区期限を迎えるにあたり、ベトナムの首相が新たなPSC締結を承認した。
今回の新PSC付与は、2023年7月に施行されたベトナムの現行石油法に基づく初のケースとなり、日本ベトナム石油は新PSC下においても引き続きオペレーターを務める。
日本ベトナム石油は、1992年に同鉱区における探鉱活動を開始し、原油の発見を経て、1998年にランドン油田で、2008年にフンドン油田でそれぞれ生産を開始した。これまでに2億5000万バレルを超える累計原油生産量を達成しているほか、21年間連続で休業災害ゼロ操業を維持しており、安全で安定した操業を継続している。
さらに同社は、原油随伴ガスの回収・有効利用において世界初となるクリーン開発メカニズム(Clean Development Mechanism=CDM)事業を実施しているほか、ベトナム初となるHCG-EOR(炭化水素ガスの圧入によって原油の増進回収を行う技術)の導入やCO2-EOR(二酸化炭素ガスの圧入によって原油の増進回収を行う技術)のパイロットテストの実施といった様々な試みにより先駆的なプロジェクトを手掛けている。
なお、15-2鉱区の権益比率は、日本ベトナム石油が45%、PVEPが55%となっている。