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- 半導体イノベーションセンター開設
- FPTソフト子会社が台湾企業と協力
- ベトナムの半導体産業発展に貢献
ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTソフトウェア(FPT Software)の半導体チップ製造子会社FPTセミコンダクター(FPT Semiconductor)はハノイ市で28日、計画投資省傘下ベトナム国家イノベーションセンター(NIC)および海外パートナーの協力を得て、半導体インキュベーションセンター(VSIC)と半導体スタートアップインキュベーション施設「FPT-ALCHIP」を開設した。
VSICとFPT-ALCHIPの開設は、半導体産業の発展に向けたベトナム政府の方針を実現する上での重要な一歩となる。政府は2025年までに、チップ設計企業100社と半導体エンジニア5万人の確保を目指している。
海外技術パートナーの1社であるアルチップ・テクノロジーズ(Alchip Technologies)のピーター・テン副会長は開所式で、「ハノイ市に海外初となるチップ設計センター(ODC)を開設したことは、我が社にとって重要なマイルストーンであり、ベトナムが推進するイノベーションと国際協力の力を証明するものだ」と述べた。
なお、アルチップ・テクノロジーズは台湾に本社を置く半導体設計大手で、時価総額は約70億USD(約1兆円)。世界最大の半導体受託製造会社であるTSMC(台湾)が大株主として同社に出資している。