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次の問題は、どんなに品質が良くても当たり年には加工工場から買い叩かれることだった。フン氏は自分で加工工場を持ち、輸出できるまで規模を拡大することを目標に掲げた。さっそく休耕田を借り受けて養殖池を掘り、農民を雇って給与を払った上で利益の20%を分配した。
この方法で省内の25地域に養殖池を設けて原料を確保できたところで、念願の加工工場の建設に踏み切った。工場は1日当たり350tの処理能力がある。主な輸出先は、欧州連合(EU)、日本、アラブ諸国などだ。
こうして2006年2月にフンカー社が正式に設立された。社名はフン氏のニックネームだ。現在フンカー社では4000人が工場で、1000人が各地の養殖池で働いているが、ほとんどが農家の出身だ。
チャ魚の養殖農家の多くは赤字に悩まされているが、フンカー社の場合は異なる。その理由を尋ねると、フン氏は「種魚の選択、給餌方法、水質管理、外国で禁止されている薬品の使用などの自らの誤りが、赤字の原因になります。さらに勉強を続けて、故郷や農民達をもっと豊かにしますよ」と答えた。