労働者の11%が月々の生活のためにお金を頻繁に借りており、36%が生活費や健康診断、治療のためにお金を時々借りている。残業しなければ、生活もままならず、将来に不安を抱えている。
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これらは、ティエンフォン(Tien Phong)紙が先般主催したセミナーで、ベトナム労働組合総連盟が発表した調査結果から明らかとなった労働者の生活の実態だ。
ベトナム労働組合総連盟傘下の労働組合研究所のブー・ミン・ティエン所長は、同セミナーで、「現在の所得水準では、労働者の多くが不安定な生活を送っている」と述べた。
ティエン氏はまた、全国で約5000万人の労働者が社会保険に加入しており、昨年と比べて微増したと明らかにした。社会保険に加入する企業の割合は95〜97%の高水準にあるが、社会保障を最も必要としている低所得層や貧困層が社会保険に加入できていない。
社会保険金を一括で受け取る労働者の増加について、ティエン氏は「数百万人の労働者が、将来的に不利になると知りつつも、より近い将来の生活が非常に困難であることから、一括での受け取りを選択せざるを得ない状況にある」と述べた。また同氏は、当局が今後の労働者の安全と仕事を確保するためにも、政策を変更する必要があると指摘した。