- ベトテルとビナフォンに続いて3社目
- 初期は大都市の中心部に重点を置いて展開
- 5Gのカバレッジ拡大に向けた取り組み継続
携帯通信大手モビフォン(Mobifone)は26日、第5世代移動通信システム(5G)サービスの提供を正式に開始したことを発表した。
![]() (C) tuoitre |
ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel Group)、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)傘下のビナフォン(Vinaphone)に続いて3社目の提供となる。
初期は、大都市の中心部に重点を置いて展開する。モビフォンは自社の5Gサービスについて、速度は最大で第4世代移動通信システム(4G)の10~15倍の1.5Gbpsに達し、遅延も非常に少ないとしている。
一方で、科学技術省傘下のベトナムインターネットセンター(VNNIC)のインターネット速度測定プラットフォーム「i-Speed」による、2025年2月のモバイルブロードバンド5G測定データでは、モビフォンの5Gはダウンロード速度284.89Mbps、アップロード速度53.37Mbpsとなったが、ユーザーのニーズを最大限に満たしている。
モビフォンによると、4GのSIMカードで5G対応スマートフォンを使用しているユーザーは、SIMカードを交換することなく5G対応エリアではそのまま5Gサービスを利用できる。
これまでにモビフォンは、全国の様々な機関や企業に対して5G技術を活用したソリューションやサービスを展開してきた。例として、スマートツーリズムやスマート交通向け人工知能(AI)カメラソリューション、セメント会社向けの5Gプライベートネットワークなどがある。
モビフォンは今後、5Gのカバレッジ拡大に向けた取り組みを継続し、全国63省・市すべてで5Gを展開していく。