ベトナム労働組合総連盟傘下の労働組合研究所が11月に全国の労働者約6200人に対して実施したアンケート調査結果によると、職を失った時の蓄えについての質問に対する回答で、「まったく蓄えがない」が58.9%を占めた。持ちこたえる期間が「1か月未満」は11.7%、「1~3か月」は16.7%、「3か月以上」は12.7%だった。「借金がある」労働者は38%で、このうち「期限通り返済できそうにない」は14%だった。
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1日当たりの平均労働時間は、規定された8時間より少なく7.25時間で残業もない。収入は7~9月の月670万VND(約3万8700円)から590万VND(約3万4100円)に減少した。残業代や手当てなどを含めた総収入は平均874万VND(約5万0500円)だが、消費額は約1030万VND(約5万9500円)で足が出ている。そのため労働者の18%は、社会保険を脱退したか、または脱退を考えたことがある。
労働組合研究所のブー・ミン・ティエン所長は、「2023年のテト(旧正月)(旧暦1月1日=新暦2023年1月22日)は例年より早く期間も長いが、労働者は喜んでいない」と指摘する。労働組合総連盟の統計によると、7日時点で4万2000人が失業し、家族を合わせれば10万人以上が経済的に困難な状況にある。全国の企業1500社の従業員50万人余りが労働時間を短縮されている。2023年6月末までに、さらに1万5000人が失職し、27万1700人が時短を迫られると予測されている。