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FIFAワールドカップ・アジア最終予選は10月12日にグループBの第4戦目、オマーン代表とベトナム代表の試合がマスカットのスルタン・カーブース・スポーツコンプレックスで行われ、ベトナムが1-3で逆転負けを喫した。ベトナムはVARで2度のPKを取られるなど判定にも泣かされて4連敗。またしても勝ち点が奪えず、依然としてグループB最下位に沈んでいる。
最終予選初出場のベトナムは、初の勝ち点と初勝利を目指して、この完全アウェイの試合に臨んだ。ベトナムは先週の中国戦からスタメンを4枚変更。中国戦で反撃の狼煙を上げるゴールを決めたDFホー・タン・タイを先発起用したほか、正GKには22歳の若手グエン・バン・トアンを大抜擢。中盤には怪我のMFグエン・トゥアン・アインに代えてMFファム・ドゥック・フイを起用、FWの一角にはグエン・コン・フオンが最終予選で初めて先発起用された。
この大幅なメンバー変更でベトナムは序盤の連携にごたつきが見られ、立ち上がりから押し込まれる展開となる。15分にはペナルティエリアでの接触プレーに対し、VAR判定でオマーンにPKが与えられるが、これは相手キッカーが失敗して、ベトナムは事なきを得る。
徐々に落ち着きを取り戻したベトナムはここから反撃を開始し、以降は一進一退の攻防が続く。39分には、右サイドを駆け上がったDFホー・タン・タイがスライディングでボールを奪うと、そのまま攻め上がりシュート。こぼれ球をFWグエン・ティエン・リンが押し込んでベトナムが先制する。ここで主審は再びVARで確認したが、無事にゴールが認められた。
このまま1点リードで前半を終えたかったベトナムだが、セットプレーの流れから47分、FWアル・サブヒに見事なバイシクルシュートを決められ、前半を1-1で折り返す。
後半に入ると、同点ゴールの勢いそのままにホームのオマーンが攻勢を仕掛ける。ベトナムは49分、CKからMFアル・ハルディに頭で決められて逆転を許すと、63分には再びペナルティエリアでの接触プレーからVAR判定でPKを取られて痛恨の3失点目。
ゴールが必要なベトナムはここからフレッシュな選手を次々と投入して打開を図り、終盤には何度か惜しいチャンスも作ったが、ゴールを奪うには至らず、試合はこのまま1-3でホイッスル。
これでベトナムは同予選4連敗となり、大陸間プレーオフ圏内の3位入りも既に絶望的な状況となるなど、厳しい戦いが続いている。なお、ベトナムは11月11日にホームで行われる第5戦目で日本代表と対戦する。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+