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- リオ五輪日本代表監督の手倉森氏が就任
- 昨季の岩政監督に続く2人目の日本人監督
- ハノイは第13節を終えて14チーム中4位
ベトナム1部ハノイFCは2月17日、クラブ公式フェイスブック(Facebook)ページを通じて、日本人の手倉森誠氏(56歳)が新監督に就任すると正式に発表した。契約期間は今季終了までとされている。
手倉森氏は、青森県出身で現役時代はミッドフィルダーとして活躍。指導者転身後は、Jリーグのベガルタ仙台やV・ファーレン長崎の監督を務めた。2014年には五輪代表監督に就任して2016年のリオ五輪で日本代表を率いた。2022年には東南アジアに指導の場を移して、タイの強豪であるBGパトゥム・ユナイテッド、チョンブリーFCを指揮した。
手倉森氏は監督就任に際して、「現代フットボールは常に変化し、インテンシティが高く、激しさも増しています。激しくなればなるほど、選手・プレーヤーは適応していかなければなりません。適応するには集中する必要があります。自分自身を律し、仕事に責任を持ち、共通の目標に向けて、最善の努力をしていかなければなりません。誠手倉森です。ハノイFCの監督になりました」とコメントした。
ハノイFCでは昨季途中から日本人の岩政大樹監督(現北海道コンサドーレ札幌監督)が指揮して、開幕ダッシュに失敗して低迷していたチームをVリーグ3位、ベトナムカップ準優勝に導いた。
今季からは、ベトナム人のレ・ドゥック・トゥアン監督が復帰してチームを指揮していたが、開幕から成績が低迷。ベトナムカップではラウンド16で同2部ドンタップにPK戦の末に敗れるなどファンを失望させた。
ハノイFCは1月末にトゥアン監督の解任を決め、現在はテクニカルダイレクター(TD)のホアン・バン・フック氏が暫定的にチームを指揮している。ハノイFCはチーム再建に向けて、新たな日本人指導者の招聘を計画し、日本とタイで実績豊富な手倉森氏に白羽の矢が立った。また、ベガルタ仙台やV・ファーレン長崎でフィジカルコーチを務めた韓国人のイ・チャンヨブ氏のフィジカルコーチ就任も決まった。
ハノイFCは第13節を終えた現時点で14チーム中4位。AFCアジアチャンピオンズリーグ2(ACL2)やASEANクラブチャンピオンシップ(ACC)に参戦している上位勢が勝ち点を取りこぼしたため、ハノイFCにもシーズン後期での逆転優勝のチャンスは残されている。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+