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東南部地方ビンズオン省にあるスアンヒエウ縫製有限会社(Yuko Vina)の工場で働く工員ら数百人が会社の倒産により、テト(旧正月)ボーナスが受け取れないとのニュースを知った、元サッカーベトナム代表レ・コン・ビンと妻で歌手のトゥイ・ティエンはこのほど、工員らに“お年玉”として総額約10億VND(約480万円)を贈呈した。
レ・コン・ビンが数か月前に聞いた情報によると、会社は負債を抱えており、工員も1000人から400人に減ってしまった。残った工員らの多くは、この工場で長年働いた者たち。テトのボーナスを期待して働き続けたが、経営者らが夜逃げしたことで、それも受け取れなくなってしまった。
これを知ったレ・コン・ビンとトゥイ・ティエンがソーシャルネットワーク(SNS)上で、工員らのために寄付を呼びかけ、十分な資金が集まったため、現地まで赴いて工員一人一人に“お年玉”を手渡した。配った金額は、工員リストに記載されていた者に対し、一人当たり250万VND(約1万2000円)だったが、窮状を目の当たりにしたトゥイ・ティエンはさらに50万~100万VND(約2400~4800円)を上乗せして渡した。
また、今回の工員リストに名前がなかった人もいたため、再度確認して“お年玉”を渡したほか、特に遠くの故郷でテトを過ごす人のために、100万~150万VND(約4800~7200円)を上乗せして贈呈した。
現役時代に“ベトナムの英雄”と称されたレ・コン・ビンは、東南アジア人初のJリーガーとして北海道コンサドーレ札幌でプレーしたことから日本でも知名度が高い。人気歌手トゥイ・ティエンとのカップルは“ベトナムのデヴィッド&ヴィクトリア・ベッカム”と呼ばれており、結婚後は熱心にチャリティ活動に参加している。
記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+
最終更新:2020年1月26日