(C) Bongda タイプレミアリーグのサポーター 写真の拡大 |
ベトナムプロサッカーリーグ(Vリーグ)が誕生したのが2001年。その翌年に第1期タイプロサッカーリーグが発足した。それから10年余り、両者の明暗は明らかだ。19日付ボンダーが報じた。
かつてのタイリーグはVリーグを手本としていた。当時Vリーグには既にベトナム全国の主要都市にクラブがあり、一方のタイは首都バンコクの周辺にしかクラブを作れないような状況だった。結論から言おう。この第1期タイリーグは失敗に終わる。理由は単純明快。商業的に成り立たなかったからだ。スタジアムに足を運ぶ観客が数百人ではクラブ運営など出来るはずがない。
待ちわびたプロリーグの発足。しかし失意の中、02~03シーズンには多くのタイ代表選手が母国を後にし、ベトナムでのプレーを選択した。
こうした状況下、タイサッカー連盟はArt Kosingkha書記長のイギリス派遣を決定する。結果的にはこれが英断となった。本場プレミアリーグの運営方式を学んだ同氏は帰国後、新リーグの設立に着手。そして2008年、第2期タイプロサッカーリーグが誕生、名称も「タイプレミアリーグ」へと変更した。
更にイギリスから専門家を招き、磐石の態勢を整えた新生タイリーグは、僅か数年で大きな変貌を遂げることになる。タイはこの間に、プロサッカー株式会社を設立。バンコク周辺だけでなく、全国各地にクラブを展開し、サポーター組織の発足と指導者の育成にも注力した。