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- AI活用率、インドネシアと並んで42%
- オンライン販売者の77%がAIの知識あり
- AI活用でオンライン販売者の競争力高める
電子商取引(eコマース=EC)プラットフォームの「ラザダ(Lazada)」の最新レポートによると、東南アジアにおけるEC市場でベトナムは人工知能(AI)の活用が最も進んでいる国であることが明らかになった。AIの活用率はインドネシアと並んで42%に達し、シンガポールやタイの39%を上回っている。
ベトナムでは、オンライン販売者の77%がAIに関する知識を持っており、この割合は地域の平均を上回っている。しかし、AIの導入についてはコストや実行にかかる時間が課題となっており、効果の評価が難しいと感じている販売者も多いのが現状だ。実際、89%の販売者がAIの役割を認識しているものの、61%はその有効性について疑問を抱いている。
レポートでは、オンライン販売者をAIの活用状況に応じて以下の3つのグループに分類している。
◇AIに熟練した販売者:80%以上の業務にAIを組み込んでいる販売者。このグループには、ベトナムの販売者の約22%が属している。
◇AIに関心を持つ販売者:一部の業務にAIを導入しているが、重要なプロセスではまだ活用が進んでいない販売者。ベトナムでは64%がこのグループに該当する。
◇AIに慎重な販売者:AIをほとんど活用していない販売者。このグループには、ベトナムの販売者の14%が含まれている。
また、ラザダは、オンライン販売者が業務効率を高めるために活用できるAIツールも紹介している。例えば、AIスマート製品最適化ツールは商品のタイトルや説明、画像の改善をサポートし、AI翻訳機能は製品内容を多言語に自動翻訳して、海外市場へのアプローチをサポートする。さらに、ラジー(Lazzie)やバーチャルアシスタントは、商品紹介やFAQ対応をリアルタイムでサポートし、販売の効率化に貢献している。
これらのAIツールを活用することで、ベトナムのオンライン販売者は競争力を高め、地域全体でのAI活用の進展をリードしている。