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- ハノイ工科大学で初の女性教授・女性博士
- 電気化学・金属腐食分野で著名な科学者
- 科学技術や女性の地位向上などに貢献
2008年に85歳で死去した故ボー・バン・キエット首相の夫人ファン・ルオン・カム氏が9日早朝に死去した。82歳だった。
カム氏は1943年3月5日に北中部地方トゥアティエン・フエ省(現在のフエ市)で生まれた。ハノイ工科大学で初めての女性教授、女性博士となった。国内の電気化学・金属腐食分野で著名な科学者でもあり、ベトナム金属腐食・保護科学技術協会の創設者の1人で初代会長を務めた。
カム氏は1965年にハノイ工科大学の教員になった。1968年に国からソ連のM.V.ロモノーソフ名称モスクワ国立総合大学(モスクワ大学)の研究生として派遣され、1973年に電気化学・金属腐食に関する博士論文が承認された。
帰国後もハノイ工科大学で教育と研究を続けた。1996年から2008年に退職するまで、同大学の金属腐食・保護研究センターの創設者 兼 所長を務めた。
カム氏は、教育や科学技術、女性の地位向上、児童保護などへの貢献により、1995年に優秀な女性科学者を表彰する「コワレフスカヤ賞」を受賞したほか、労働勲章や多くのメダルなどを受賞した。