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9月11日に行われたベトナムプロサッカー1部Vリーグ2019の第22節、ハノイFCとナムディンFCの試合で、アウェイのナムディンサポーターが放った発煙筒が女性客を直撃した。これにより、女性客は脚を負傷して病院に緊急搬送されたほか、消火作業にあたった機動警察の男性も軽傷を負った。
スタジアムでの発煙筒使用は禁止されているが、北部の地方都市を本拠地とするクラブでは一部の熱狂的なサポーターが度々、発煙筒を焚いており、安全面の観点から問題視されている。この試合では試合開始早々からバックスタンドに陣取ったナムディンサポーターが発煙筒を使用してピッチに投げ込み、機動警察が対応に追われた。後半立ち上がりにはバックスタンドから装置を使ってメインスタンドに発煙筒が発射され、このうち1本が女性客を直撃した。
この騒動により試合は一時中断。機動警察がその場を収めたものの、その後も興奮した一部のサポーターたちが発煙筒の使用を続けた。負傷した女性はすぐに病院に搬送されたが、脚に大火傷を負って手術が必要とのこと。警察は現在、この事件の捜査を進めており、発煙筒を使用して女性を負傷させた者には、刑事処分として最高で200万VND(約9300円)の罰金処分が下される可能性があるという。
この試合をスタジアムで観戦したハノイ市在住のLさんは「ただ一言クレイジーだ。日本で働いていたころ、ガンバ大阪とセレッソ大阪のダービーを観戦したことがある。雰囲気は熱狂的だったが、誰も発煙筒を使っていなかった」と語った。
記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+