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リオデジャネイロオリンピックの射撃男子10mエアピストルでベトナム史上初の五輪金メダルを獲得したホアン・スアン・ビン(Hoang Xuan Vinh)選手(41歳)が14日、グエン・ゴック・ティエン文化スポーツ観光相及び報道陣とファンなど数百人が出迎える中、ハノイ市ノイバイ国際空港に帰国した。
今回のオリンピックで、ビン選手は男子10mエアピストルで金メダルを獲得、更に五輪新記録を樹立したほか、男子50mピストルで銀メダルを獲得。1大会で2個のメダルを手にしたビン選手の快挙に国中が沸き、ベトナムのスポーツ界に新たな歴史が刻まれた。
ビン選手は報道陣のインタビューに対し、「男子50mピストルで金メダルを逃したことは今でも悔しいです。男子10mエアピストルでは練習を重ねたおかげで競技の最後の瞬間も絶好調だったので、金メダルを獲得することができました」と喜びを語った。ビン選手はしばらく休息してから射撃世界大会に向けて練習に戻るという。
ビン選手の勝利について父親のホアン・コン・クアンさんは、「千の失敗があっての勝利です。彼は、兵士だからこそ努力を惜しまず、決して諦めませんでした」とコメントした。
ビン選手は工兵士官養成学校卒業。24歳の時に参加した全国射撃大会で優秀な成績を収めて人民軍の射撃選手に選ばれ、27歳で射撃のナショナルチームに入った。しかし30歳になるまでは、射撃がライフワークになるとは思っていなかったという。ビン選手は現在、ベトナム人民軍の大佐。