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- ブラジル大統領がベトナム公式訪問
- 昨年11月に両国関係を格上げ
- 貿易・投資の円滑化促進などで一致
ルオン・クオン国家主席の招きにより、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領が3月27日から29日の日程でベトナムを公式訪問した。28日午前に盛大な歓迎式典が催された後、両首脳による会談が行われた。
両首脳はこの席で、両国の経済および社会の発展状況について情報を共有。これまでの両国関係を振り返った後、今後の協力を実質的かつ効果的に深化させるための方策を協議し、地域および国際的な共通の関心事項についても意見を交換した。
両国はこれに先立つ2024年11月、両国関係を戦略的パートナーシップに格上げした。今回の大統領訪問は、戦略的パートナーシップを実現していく上での重要なマイルストーンとなる。シルバ大統領は会談で、ブラジルがベトナムを市場経済国として認定することを決定したと告げた。
市場経済国の認定により、今後両国間の経済・貿易協力の一層の促進に繋がることが期待される。ベトナムを市場経済国として認定した国の数は、今回のブラジルを含めて70か国以上となっている。
2024年における両国間貿易額は約80億USD(約1兆2000億円)。ブラジルは中南米におけるベトナムの最大の貿易相手国であるとともに、ベトナムは東南アジア諸国連合(ASEAN)におけるブラジルの主要な貿易相手国となっている。双方は、貿易額を2030年までに150億USD(約2兆2700億円)に引き上げることを目指している。
両首脳は会談で、両国間の貿易・投資の円滑化をさらに促進することで一致し、ベトナムとメルコスール(南米南部共同市場)との自由貿易協定の交渉を開始する計画についても協議した。
双方はさらに、国防・安全保障やクリーンエネルギー、科学技術、教育、スポーツなど多岐にわたる分野で協力を強化し、発展途上国の役割向上を図ることでも一致した。