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- コントゥム省で1日に5回の地震
- 地震の規模は小さく被害はなし
- 21年4月から数百回の地震が発生
南中部高原地方コントゥム省コンプロン郡(huyen Kon Plong)で30日夕方から31日午前までに5回の地震が発生した。震源地付近ではわずかな揺れを感じたものの、被害は発生しなかった。
30日午後4時38分にマグニチュード3.3の地震が発生し、震源の深さは約8.2kmだった。続いて、31日午前4時8分~9時28分にかけて、マグニチュード2.6~3.1の地震が4回発生。震源の深さはいずれも約8.1kmだった。これらの地震はすべて災害リスクレベル0であり、住民の生活や生産活動に大きな影響を与えることはなかった。
2021年4月以降、コントゥム省では数百回もの地震が発生しており、その多くがコンプロン郡に集中している。中でも、2024年7月28日と29日の2日間だけで46回もの地震が発生しており、このうち28日午前11時35分に観測されたマグニチュード5.0の地震は、1903年以降に同省で発生した地震の中で最大規模だった。
今後も同省では地震活動が続くと予測されるが、マグニチュード5.5を超える地震が発生する可能性は低いとされている。同郡の地震をめぐり、ベトナム科学技術研究所(VAST)傘下の地球物理研究所は、地震が多発している原因について、断層や新たに建設された水力発電所の貯水湖の水量によるものと見ている。
なお、郡内には6か所の水力発電所があり、うち3か所(◇トゥオンコントゥム水力発電所、◇ダクドリン水力発電所、◇ダクドレー水力発電所)は貯水湖を設置している。