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「ここは『花通り』ではありますが、敷地面積も狭いので、あまり多くの花は植えられていません。でもその代わりに、このエリアにはたくさんの木々があり、ホーチミン市の中でも緑豊かなスポットになっています。ここ数年は、通り名にふさわしく、また通りをより色鮮やかにするため、ブーゲンビリアのような育てやすい花を植える住民も増えています。特に、このあたりにはナンバンサイカチの木がたくさんあり、花が咲く季節には辺り一帯が黄色く染まる様子が見られますよ」とナムさんは話す。
「花通り」で美容サロンを営むミー・アインさん(女性・30歳)によれば、通りはかなり細いが、スペースの賃貸料は安くないのだという。賑やかな飲食街に隣接しているため、このエリア周辺の物価も年々上昇している。
「ファンシックロン通りが飲食街になってからというもの、おかげで我々のビジネスも繁盛しています。飲食目的でここに来る多くの人々が、周辺を散策し、飲食のついでにカフェやヘッドスパ、ネイルなどの店にも立ち寄るからです。それに、若い人たちはこのあたりで写真や動画を撮影するのが好きみたいです。多くの花が植えられているというわけではありませんが、それでも通りは美しく、魅力的です。今後は、私も近隣住民の皆さんも、『花通り』をもっと美しくするために観賞用の植物や花を植えるつもりです」とアインさんは語る。
なお、花の名前にちなんで名付けられたこの「花通り」のほか、ホーチミン市3区には、トゥースオン(Tu Xuong)通りやバーフエンタインクアン(Ba Huyen Thanh Quan)通り、ホースアンフオン(Ho Xuan Huong)通り、グエンディンチエウ(Nguyen Dinh Chieu)通りといった詩人の名前にちなんだ名称の通りが集まる「詩人通り」もある。さらに、タンビン区には、チャークック(Tra Khuc)通り、ソンダイ(Song Day)通り、ティエンザン(Tien Giang)通りなど、川の名前にちなんだ名称の通りが集まる「川通り」も存在している。