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ホアラン通りに長く住んでいるグエン・ティ・フエさん(女性・55歳)によれば、このエリアは静かで清潔で、暮らしやすいという。人通りの少ない細い通りと、住民が植えた多くの木々によって、フエさんのように静かで落ち着いた暮らしを好む人々にとって理想的な居住エリアとなっている。
「飲食街(フードストリート)であるファンシックロン通りに近いものの、そこまで騒がしくありません。近所付き合いも良好です。昼間は、大人は仕事に、子供は学校に行き、我々のような高齢者だけが家にいて、あれやこれやと家のことをしています。夜になると人が多くなりますが、だいたいは大きな通りのほうで、こちらは大したほどではありません」とフエさんは話す。
フエさんは、ここで暮らしていると都会の喧騒から離れられると語る。朝目覚めると、木々のおかげで空気もきれいで涼しく感じられる。また、「花通り」の近くに住んでいる人々もよくここを訪れ、散歩をしたり、朝食をとったり、コーヒーを飲んでおしゃべりをしたりしている。
フエさんによれば、ファンシックロン通りと「花通り」のエリアは数十年前、近くを流れるニエウロック運河の汚染の影響を受けて「黒い水の集落」と呼ばれていた。現在の様子を見ると、このエリア全体にそのような「過去」があったとはなかなか信じられないだろう。
しかしながら、それぞれの通りが通り名と同じ花であふれているのだろうと思いきや、実際のところ「花通り」に花は少ない。
ホアマイ通りのカフェの警備員であるホアン・ナムさん(男性・52歳)によれば、飲食目的でこの通りを訪れた人々は、どうして「花通り」に「花」がないのかとよく疑問に感じるのだという。ホアラン通りにはランが、ホアフエ通りにはホウオウボクがたくさん植えられているものと勘違いするのだ。