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ホーチミン市11区タウエン(Ta Uyen)通りの路地にある、狭く古びた2階建ての家には、全員独身の姉妹5人が暮らしている。入口の前は資源回収(ベーチャイ=ve chai)の品々でいっぱいだ。
姉妹は、ファム・ブオン・レさん(76歳)、ファム・フン・ミーさん(71歳)、ファム・フン・アイさん(69歳)、ファム・マイ・ムオイさん(67歳)、ファム・フン・リエンさん(64歳)の5人だ。もう1人、長女のファム・ハーさんは、少し前に脳卒中と糖尿病で亡くなった。
姉妹は幼いころからこの家に住んでおり、両親が亡くなった後もそれぞれ家庭を持たず、姉妹で一緒に暮らしている。
長女のハーさんの葬儀は、近所の人たちや地元当局、ボランティア団体などのサポートにより執り行われた。
アイさんによれば、姉妹は歳をとってあまり働けなくなってしまったが、それでも食べるものや着るものに困ることはないという。というのも、多くのボランティア団体のメンバーや近所の人たち、地元当局が気にかけてくれているからだ。アイさんは、皆には感謝してもしきれないと話す。
「私たち姉妹が料理をしているのを見て、ときどきご近所さんが野菜や食料を分けてくれることもあります。去年、姉が亡くなったときも皆さんがサポートしてくれて、無事に葬儀を執り行うことができました。健康状態さえ安定していれば、他に何も心配することはありません」とアイさんは語る。