(C) thanhnien |
イエンさんによれば、この姉妹に限らず、近所の家族が何か大きな問題を抱えていたり、誰かが亡くなったりすれば、近所の皆でサポートするのだという。この地域には中華系の人が多く集まっており、後に北部から移住してきた人もいる。
「同じ地域に住んでいれば、ときに意見の相違は避けられません。それでも、お互いの家族に何かあればお互いに譲歩し、見捨てることはありません。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を経て、予測不可能なことが起こり得るのだとわかり、団結を保つべく、私たちはいつもエゴを押し付けることのないように努力しています」とイエンさん。
また、同じ路地に住むフンさん(男性)もまた、姉妹が通りかかるたびに声をかけている。フンさんによれば、姉妹は幼いころからずっと優しく、誰かを傷つけることなく生きているのだという。
「私もよく、少しでも姉妹の生活費の足しになればと、姉妹にベーチャイを譲っています。それに、姉妹はよくお向かいの家に行っておしゃべりをしたりもしているので、孤独ではないでしょう」とフンさんは語った。