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- ビンフック省の工場増設に向けて投資
- 約35億円投資、自動化設備でスマート化
- 全生産量の80%以上を占める主力生産拠点
韓国の化学素材大手SKCの子会社で、半導体テストソリューションを提供するISCはこのほど、北部紅河デルタ地方ビンフック省バーティエン工業団地にあるベトナム法人ISCビナ(ISC VINA)の工場増設に向けた投資を決定した。
増設のための投資額は350億ウォン(約35億円)。自動化設備を導入してのスマート化も行う。人工知能(AI)半導体用テストソケットの需要増加に備え、安定的な供給を目指す。
2020年に設立されたビンフック工場は現在、同社の全生産量の80%以上を占める主力生産拠点になっている。同社は2027年までに、これを90%まで引き上げる計画だ。
ISCの関係者は「AI半導体市場の拡大に合わせ、需要に柔軟に対応できるよう、さらなる生産ラインの増強を図る」と述べている。
これと関連し、米国はベトナムに対し46%の相互関税を課すことを発表したが、同社は「米国への輸出はしていないため、ベトナム法人は関税の対象にはならない」とコメントしている。同社製品を使う多くの顧客の拠点が、中国や台湾、東南アジアにあるという。