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ガンさんによると、「911交通救助隊」の活動で最も大変なことは、同じ志を持つ仲間を見つけることだという。睡眠時間が不規則なため、メンバーは自発的に仕事や時間を調整しなければならず、積極性ももちろん必要になる。
チームのメンバーの本業は警備員や運転手、大学院生、美容師と様々だ。チームのリーダーであるガンさん自身は、収入を増やすために夜になると道端で飲み物を売っている。
「とは言っても、何か事故があればすぐに駆け付けます。飲み物を売るようになる前は、私も生計を立てるために色々な仕事をしました。救助隊の仕事はあくまでもボランティアで、補助金もありませんから。大工もやったし、ネイリストもパン作りも。資金の足しにするために、できることは何でもやりました」とガンさん。
当初、チームは自発的に活動していただけだったため、当局はチームの身元を知るはずもなく、結果的に被害者の救助であろうと事故の現場に立ち入ることも許されなくなった。
しかし、チーム全体で粘り強く被害者をサポートしていくうちに、徐々に周りもチームの誠実さと熱意を感じるようになっていった。