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87歳の新入生は、田舎の小学校に入学する前から高校を卒業するまでの間に、川に落ちたり狂犬に噛まれたり、何度となく九死に一生を得るような経験をしてきたと話す。タインさんは貧しい労働者の家庭に育った。文字が大好きで、いつも勤勉で意欲的で、決してあきらめることをしなかった。しかし、やむを得ない事情により、50年間にわたり自身の勉学を中断せざるを得なかった。
「私は高齢ではありますが、勉学を再開する決意をし、大学から奨学金もいただきました。私のような高齢の学生に奨学金を給付するということは、『学ぶことは人間の生涯にわたるキャリアであり、立ち止まるところのない明るい道だ』という、すべての学生の皆さんへのメッセージでもあります」。
タインさんは1937年生まれで、大学では文学を専攻し、1972年に卒業した。タインさんはかつて、カントー市の高校に国語教師として勤め、何世代もの生徒たちを教えてきた。中にはカントー大学の教員になった教え子もいる。タインさんは9つの外国語ができ、各言語のレベルの証明書もある。
修士課程の入学試験を受けた際、タインさんは「私は、最高の結果を得るために本気で勉強し、常に最善を尽くして努力するという、若者たちにとっての模範になりたいんです」と語っていた。