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3歳のときにポリオにかかり、両脚を失ったグエン・ティ・サリさん(女性)は、成り行き任せの人生を送ることになろうと思っていたが、自分自身の意志でASEANパラゲームズ(ASEAN Para Games)に名を残し、さらに恵まれない子供たちに向けた無料の英語教室の先生になった。
サリさんはベトナム障がい者水泳チームのベテラン選手だ。これまで様々な大会でベトナム代表として金メダル26個、銀メダル13個、銅メダル1個を獲得してきた。ASEANパラゲームズでは、過去に金メダル5個、銀メダル10個、銅メダル4個を獲得。特に2009年のASEANパラゲームズでは金メダル3個という快挙を成し遂げた。
南部メコンデルタ地方ロンアン省出身のサリさんは高校卒業後、家庭の事情で進学はせず、2007年からホーチミン市の縫製工場の労働者として働いていた。しかし、長年の夢を追ってフンブオン大学で英語を学ぶことに決め、2012年に学士号を取得して卒業した。
その間、サリさんは縁あってベトナム障がい者水泳チームに加わることになった。以来、ベトナム代表の練習のかたわら、恵まれない子供たちに向けた無料の英語教室の先生として外国語センターで英語を教えている。
サリさんの教室はロンアン省カンドゥオック郡フオックドン村にあり、広さは10m2と小さいが、いつも笑い声にあふれている。サリさんは、授業を通じて生徒も多くの知識を得ることができる一方、サリさん自身も英語の復習ができる、と話す。