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チャン・フオン・ガーさんは、寒天を使った3Dアートを創り出す「魔女」と呼ばれている。ガーさんが多く手掛けている作品はバラ、藤や菊、ザボンの花などの花々。しかし、寒天に絵を描くことはそう容易なことではない。何度も試行錯誤を重ねて、目にも鮮やかな花々を寒天の中に咲かせられるようになった。細部であるほど繊細さや精密さが必要で、仕上がりの美しさに大きく影響してくる。
この可憐な花々を寒天の中に描く魔女の三種の神器は、注射器とフルーツカービング用の彫刻ツール2本。紙に鉛筆で絵を描く時のように、注射器を使うと寒天の中に滑らかな線を描くことができる。注射器を寒天に刺し、着色した溶液を注入しながら線を繰り返し描くことで、寒天の中にはまるで本物のように生き生きとした花が浮き上がる。
溶液の着色には黄色はウコン、赤色はカボチャ、紫は紫芋、白は牛乳やココナッツミルク、緑色は抹茶などの天然色素を使用している。このため、ガーさんの寒天アートは目に美しいだけでなく、食べても美味しくいただける。