(C) Thuy Hang, Thanh Nien 写真の拡大 |
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早朝に起きて一番にすることと言えばネコのエサやり。それからネコに薬を飲ませ、家を掃除して朝食を摂ることさえ忘れてしまうこともある。ネコが元気ならそれだけで嬉しいが、病気になるといたたまれないという。
チンさんはのちに同区に住むグエン・キム・アインさん(63歳)、通称「ネコ婆さん」のチャン・ティ・ホアさん(62歳)、チャン・ティ・マイさん(65歳)と知り合い、一緒にネコを保護するようになった。
アインさんは足腰が弱いが生活費のため清掃員として働いている。1人暮らしの小さな部屋の一角にはビーチチェアがあり、ここがアインさんの寝床だ。保護している20匹のネコたちのスペースを空けるためにベッドでは寝ない。「毎日夜中の1~2時に寝るんですが、子ネコが鳴けば起きてミルクやお粥をやらなければなりません」とアインさん。
遠出もままならず、どうしても出かけなければならないときは旅行鞄にネコたちを入れて連れていくという。ネコの世話は報酬もなくとても骨が折れるが、施しようがなくネコが腕の中で弱っていき死んでいくときほど辛いことはないとアインさんは言う。「せめて屋根の下で逝ってほしい、ただそれだけです」。