(C) Thuy Hang, Thanh Nien 写真の拡大 |
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ホーチミン市11区に、17年間にわたって1万匹の捨てネコの命を救ってきた4人の女性がいる。市場で商いをする女性に家政婦、空き缶回収業で生計を立てる女性と生活背景は様々だが、いずれも生活は楽ではない。それでも捨てネコを保護しては世話や里親探しを地道に続けている。
同区ティエック市場の一角で商売をしているクアック・ティ・チンさん(58歳)は、自分の売り場の横に保護したネコたちのケージ2つとエサ皿を置いている。チンさんは2000年からネコの保護を始めた。当時はスマートフォンやフェイスブック(Facebook)などもなく、ただ売り場を通りがかる客に声を掛け里親を探した。
捨てネコの多くは生まれたばかりの子ネコで、里親が見つからない時はチンさんが連れて帰り、ミルクを与え予防接種を受けさせるという。「ネコ好きという訳じゃないんだけど、雨に濡れていたり犬やネズミに噛まれていたり、お腹を空かせてヨタヨタ歩いているのを見ると放っておけなくて、それで連れて帰るんです」とチンさん。
チンさんは1か月に平均で60匹のネコに里親を見つけ、これまでに保護したネコは1万匹に上る。