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(C) vnexpress, Panoramio, かつてのゲイン橋 写真の拡大 |
東南部地方ドンナイ省ビエンホア市を流れるドンナイ川に架かるゲイン(Ghenh)鉄道橋。この橋は、今から1世紀以上前にフランスのエッフェル社(Eiffel)によって設計された。現在ではビエンホア地域の象徴となり、人々の幼少期からの思い出がつまった橋となっている。
しかし、2016年3月20日、ドンナイ川を航行中だったバージ船(艀船)とそのタグボートが衝突し、この橋が崩落する事故が発生した。この事故で、橋を通過する南北統一鉄道の線路は寸断。鉄道や水路に重大な影響を及ぼしただけでなく、多くの住民を悲しませた。現在、7月の開通に向けて橋げたの再建工事が進められている。
ゲイン橋の着工から鉄道開通まで
「ドンナイ省ビエンホア、300年間の形成と発展(Bien Hoa - Dong Nai 300 nam hinh thanh va phat trien)」(ドンナイ出版)によると、1901年に国道1号線とビエンホアを通過するサイゴン~ニャチャン鉄道が着工された。同じ時期、フランスによって現在のドンナイ省ビエンホア市ヒエップホア村にあたるフォー小島(Cu lao Pho)の西北端で、ゲイン橋の建設が進められた。
20世紀初頭、ビエンホアを通る国道は道幅が約5mと狭く、石が撒かれ仮舗装されているだけだった。その一方で、橋はコンクリートと鉄筋で建設されていたため、とてもしっかりしていた。1903年、同じくエッフェル社によって設計・建設され、同じくドンナイ川に架かるザックカット(Rach Cat)橋と共に、ゲイン橋が完成した。
ゲイン橋は、幅の広い川に架けるため、大きな石でできた3つの柱で支えられていた。橋げたは4つのアーチが繋がった形で、人々はこの橋を「4つの橋げたの橋」と呼んだ。ゲイン橋の外観は、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市で1899年に完成したチュオンティエン橋によく似ていた。チュオンティエン橋もエッフェル社が手掛けたものだ。