(C) tienphong 写真の拡大 |
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気まぐれな天気にも、埃っぽい道路の渋滞にも、彼の意志は揺るがない。祖国の海や島を守るため、基金を立ち上げて寄付を集めるべく、ベトナム全土を自分の足で歩きまわる。歩けば歩くほど、彼の意志は強く堅くなっていく。
たった1つの荷物と共に、ハノイ市からホーチミン市までの約1700kmの道のりを徒歩で縦断する、という長い旅に出たのは、1987年生まれの教師ボー・マイン・トゥアンさん。彼は中部高原地方コントゥム省にあるコントゥム職業専門学校に所属している。
「以前、ガックマー島(南シナ海のチュオンサ諸島、英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)での1988年の軍事演習の映像を観て、ベトナム海軍兵士たちの勇敢さに心を打たれました。それ以来、ベトナムの海のために役に立てることはないかと考えてきたんです。そこで、ベトナム全土を徒歩で縦断して、基金を立ち上げることを思いつきました。今なお困難な状況にある、漁村の人たちを助けたいんです。」
旅に出る前、彼は毎朝毎晩、何時間も重さ15kgの荷物を背負って歩く訓練をした。そして2014年7月19日、ハノイ市バーディン区のバーディン広場を出発した。早朝しかも台風の影響でひどい風雨だったにもかかわらず、多くの友人が見送ってくれた。