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ダイ川、ニュエ川、チャウザン川の3つの河川が合流する場所に位置する紅河デルタ地方ハナム省フーリー郡ラムハ村のディンチャン村落は、いつの頃からか「巨人村」と呼ばれている。
ディンチャン村落では272世帯、1300人余りが暮らしている。15~25歳の若者は約250人いて、うち70%が身長1.7メートル以上だ。村落長のチュオン・ディン・トゥエンさんは、昔からこの村落の住民は他の村落より背が高かったと語る。村落の住民の平均身長は男性が1.73メートル、女性が1.65メートルある。ちなみに全国平均は男性が1.64メートル、女性が1.53メートルで、ほぼ全ての住民が全国平均を上回っている。
バレーボールのベトナム代表選手が2人いるゴ家は、村落内で一番の巨人家族だ。長男のゴ・バン・カーさんは1.9メートル、次男のゴ・バン・カイさんは1.85メートル、代表選手のゴ・バン・コンさんは1.92メートル、ゴ・バン・キエウさんは1.96メートル。両親や祖父母を含めた一族には1.8メートル以上がごろごろいる。代表チームのキャプテンを務めるキエウさんは、同村落の過去最高記録を更新した。
ディンチャン村落の男性は、高い身長のおかげで自信を付け、条件の良い仕事にありつけるなど得をしているようだが、女性達は釣り合いの取れた結婚相手を探すのが大変なのが悩みだ。自分より身長の高い女性には怖気付くのか、村落外の男性が村内の女性と結婚するケースは少ない。ただ、ディンチャン村落の花嫁を迎えた花婿側の家族には、子孫の体型が改善すると喜ばれるという。