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[特集]

ハナム省に「巨人村」、住民全員の身長が全国平均以上

2013/04/28 07:28 JST更新

(C)Tien phong
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 ダイ川、ニュエ川、チャウザン川の3つの河川が合流する場所に位置する紅河デルタ地方ハナム省フーリー郡ラムハ村のディンチャン村落は、いつの頃からか「巨人村」と呼ばれている。  ディンチャン村落では272世帯、1300人余りが暮らしている。15~25歳の若者は約250人いて、うち70%が身長1.7メートル以上だ。村落長のチュオン・ディン・トゥエンさんは、昔からこの村落の住民は他の村落より背が高かったと語る。村落の住民の平均身長は男性が1.73メートル、女性が1.65メートルある。ちなみに全国平均は男性が1.64メートル、女性が1.53メートルで、ほぼ全ての住民が全国平均を上回っている。  バレーボールのベトナム代表選手が2人いるゴ家は、村落内で一番の巨人家族だ。長男のゴ・バン・カーさんは1.9メートル、次男のゴ・バン・カイさんは1.85メートル、代表選手のゴ・バン・コンさんは1.92メートル、ゴ・バン・キエウさんは1.96メートル。両親や祖父母を含めた一族には1.8メートル以上がごろごろいる。代表チームのキャプテンを務めるキエウさんは、同村落の過去最高記録を更新した。  ディンチャン村落の男性は、高い身長のおかげで自信を付け、条件の良い仕事にありつけるなど得をしているようだが、女性達は釣り合いの取れた結婚相手を探すのが大変なのが悩みだ。自分より身長の高い女性には怖気付くのか、村落外の男性が村内の女性と結婚するケースは少ない。ただ、ディンチャン村落の花嫁を迎えた花婿側の家族には、子孫の体型が改善すると喜ばれるという。

 ディンチャン村落がなぜ巨人村になったのか、原因を探る調査が行われた事はまだない。村に伝わる古文書にもそれに関する記述はないという。  ホーチミン市人文社会科学大学のグエン・カック・カイン博士は人体測定学の見地から、遠い過去に身長の高いグループが外部からこの村落に来て住み着いたか、村落内で遺伝子の突然変異を起こした人がいて、住民らの遺伝子に影響した可能性が高いとみている。一方ハノイ第一師範大学の教員グエン・スアン・ベト氏は、正確な結論を出すには科学的な調査を行う必要があるとしている。  同村落のある地区は昔から河川が入り組んでいて、他の村落との行き来が容易でなかったため、村落内の住民同士の結婚が繰り返されていたことや、住民が1年中魚やエビを食べて暮らしていることから、住民らは「昔から身長の高くなる遺伝子を受け継いでいるため」、「特別な栄養分が含まれている食事をしているため」などと推理している。  

[Tien phong online,17:44 | 21/04/2013,O]
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