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東南部地方ビンズオン省トゥーザウモット市にあるビンズオン省総合病院で4日午後6時ごろ、新生児が連れ去られる誘拐事件が発生した。通報を受けた警察がすぐ捜査に乗り出し、同日中に容疑者の女を逮捕した。
逮捕されたのは、同省ザウティエン郡タイントゥエン村(xa Thanh Tuyen, huyen Dau Tieng)在住のチャン・ティ・ゴック・タム容疑者(18歳)。誘拐されたのは、南部メコンデルタ地方ハウザン省出身のH・T・Bさん(25歳)が同病院で出産した女児。
これまでの捜査結果によると、タム容疑者は過去に複数回にわたり流産したことがあり、卵巣の病気を患っているため、妊娠の可能性が低かった。子宝を求める家族からのプレッシャーもあり、どうしても子供が欲しかった容疑者は、自分が妊娠していると夫に嘘をつき、4日に診断のためと言って自宅を出て同病院を訪れた。
病院に到着した容疑者は、医師の制服を盗んで医師になりすますと、「予防接種」のためとして、Bさんに女児を引き渡すよう求め、そのまま女児を誘拐。容疑者はその後、バイクタクシーに乗って病院から約40km離れた自宅に女児を連れて行った。
警察は監視カメラを確認するなどして捜査を進め、容疑者の身元を特定。同日午後10時ごろ、容疑者を16歳未満の未成年者誘拐容疑で逮捕した。
なお、誘拐された女児は無事保護されており、健康状態に問題もなかったため、既に家族のもとに戻されている。