(C) tuoitre,殺害現場となった空き家 写真の拡大. |
テト(旧正月)の連休中に発生した西北部地方ディエンビエン省ディエンビエン郡での女子大生強姦殺人事件で、同省警察はこれまでに容疑者5人を強盗、拉致、強姦、殺人、麻薬違法所持などの容疑で逮捕したことを明らかにした。
逮捕されたのは主犯格のブオン・バン・フン容疑者(男・35歳、トゥアンザオ郡在住)、ブイ・バン・コン容疑者(男・44歳、ディエンビエン郡在住)、および共犯3人の計5人。
被害に遭ったのはタイグエン省農林大学に在籍するC・T・M・Dさん(女性・22歳、同省タインフン村在住)。テトで里帰り中だったDさんは母親が売っている鶏を配達する途中で拉致された。
警察の捜査によると、フン容疑者とコン容疑者が強盗を計画し、フン容疑者が旧暦大晦日にあたる2月4日、市場にある被害者の母親の店舗を訪れ、「後ほど注文するため」として、娘のDさんの携帯電話番号を聞き出し、同日夕方に携帯電話で生きた鶏13羽の配達を依頼。
Dさんは鶏を配達するため、同郡タインチュオン村にある空き家を訪れたが、その際、フン容疑者に鎖で首を絞められて、空き家の中に引きずり込まれた。同容疑者とその共犯たちはDさんの金品を奪った上、複数回にわたってDさんを強姦。容疑者たちは6日になってDさんを殺害し、遺体をトラックに乗せて同郡タインヌア村にある別の空き家に遺棄した。Dさんの遺体は7日、衣服が乱れた状態で地元住民に発見された。死因は首を絞められたことによる窒息死と見られる。
警察は複数人で女子大生一人をなぶり殺しにする残虐性、電話で被害者を呼び出すという大胆な手口、罪を逃れるためのアリバイ工作を図っていることなどから、計画的かつ残忍な犯行とみて捜査を進めている。