ホーチミン市5区2地区グエンバンクー通りで11月3日14時頃、嫉妬に狂った男が意中の女性に硫酸を浴びせかけ、重度の火傷を負わせる事件が発生し、標的となった女性のほか、近隣住民など7人が重軽傷を負った。なお、容疑者は近隣住民の通報を受けて駆けつけた警官によって逮捕された。4日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
容疑者は、メコンデルタ地方ベンチェ省出身のグエン・バン・ズン容疑者(30歳)。警察の調べによると、ズン容疑者は被害者女性Hさん(23歳)に一方的に好意を抱いており、嫉妬から今回の反抗に及んだと見られる。彼女が他の男性と結婚することを知った同容疑者は、Hさんへの脅迫を繰り返し、昨年にはHさんのバイクにペンキを浴びせかけたこともあるという。
Hさんは来週、出身地のメコンデルタ地方キエンザン省で婚約式を挙げる予定だった。事件当日は、姉妹4人と一緒にタンソンニャット空港へ向かうため、タクシーを待っているところを、同容疑者に襲われた。同容疑者はコップに入った硫酸をHさんに浴びせかけ、近くにいた姉妹も巻き込まれた。
硫酸を浴びせられたHさんは、助けを求めるべく、近くにあった宝くじ販売店に逃げ込んだが、同容疑者が店まで追いかけてきて、残りの硫酸をHさんに向かって浴びせかけたため、店員の女性と子ども2人も巻き込まれた。この事件でHさんと宝くじ販売店女性店員の2名が重度の火傷を負い、6人が軽傷を負った。なお、被害者8人は同市チョーライ病院に緊急搬送され、軽傷の6人はその日のうちに帰宅した。