ベトナムは、LGBTに関して比較的進歩的な国だとされている。しかし学校では、いまだに性的指向や性同一性について誤った情報が一般的となっている。米国の非政府組織(NGO)であるヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)が今年発表したレポートによると、ベトナムの一部の子供は教師や両親から「同性愛は精神疾患だ」と教えられているという。
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ベトナムのNGOであるアイシー(iSEE)でLGBTの権利に関するプログラムを主導するブオン・カー・フォンさんによると、第3の性を持つコミュニティの存在を一般に広めることは、開放性に対する人々の認識にプラスの影響を与えることができる一方、これまでの成功はまだ最初の段階に過ぎず、十分ではないと語る。
「おそらく、一般の人々のほとんどは、トランスジェンダーの人がバラエティ番組などに登場するのを見て、それを受け入れるでしょう。でもそれは、トランスジェンダーの人々がより良い仕事に就く機会を得ることを意味するものではありません」。
フォンさんは、LGBTが人生で受ける不利益についても指摘する。「もし我々が受け入れるために心を開かなければ、トランスジェンダーはいつまでもエンターテイナーでいるしかないでしょう」。
ステージの上でだけ女性らしくいられるビーさんだが、ビーさんにとって最も重要なのは、息子に尊敬される人になることだという。「誰かが私の悪口を言ったとしても、彼には恐れずに、誇りを持って『僕のお父さんはトランスジェンダーだ』と答えてほしいです。そして、彼が自分の才能で高く羽ばたいてほしいと願っています」と、ビーさんは語った。