- VSIP 3で玩具工場(第1期)の開所式開催
- 東南アジア初の工場、投資総額13億USD
- 敷地面積44ha、年産能力約3万t

デンマークの玩具メーカー大手レゴ(LEGO)は9日、東南部地方ビンズオン省の第3ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP 3)で玩具工場(第1期)の開所式を開催した。
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同社にとって東南アジア初の工場で、最も環境に配慮した最新鋭の拠点の一つとなる。投資総額は13億USD(約1900億円)。
同工場は2022年11月に着工した。敷地面積は44ha。2026年年初までに再生可能エネルギー100%での稼働を目指す。
同工場では、カーボンニュートラルの実現を目標に掲げ、包装には紙素材を採用している。また、グリーンビルディング認証について、オフィス棟や子ども向けプレイエリアは「LEEDプラチナ認証」、生産・梱包・倉庫エリアは「LEEDゴールド認証」を取得した。レゴにとって、初めての全面的な「グリーン工場」となっている。
稼働後は、年間約3万tの製品を生産し、約4000人の雇用創出を見込む。これに加え、国内外での人材育成プログラムも展開しており、100人余りのグローバルトレーナーが現地で支援を行っている。
レゴは現在、デンマーク、ハンガリー、チェコ、メキシコ、中国、ベトナムの6か所に工場を構えている。今後はアジア地域におけるサプライチェーンの柔軟性向上を図るべく、年内にもベトナム国内に地域配送センターを新設する予定だ。