屋根の上には遠くからでも望むことができる3つの豪華な塔がそびえる。また、入り口は釈迦牟尼のレリーフやその他さまざまな精緻な彫刻で飾られている。
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上座部仏教の振興の対象は釈迦のみのため、本堂内には菩薩の絵はなく、釈迦のみが描かれている。さらに壁の4辺と天井には、仏教の精神の過程を描いた大きな絵が飾られている。
建物の角や壁、屋根、柱には、ガルーダやナーガなどの装飾が施されている。このほか、敷地内には信者や僧侶の遺骨を納めた塔もある。
規模はそう大きくないが、中心部に近いにもかかわらず寺院内はいつも平穏で、信者以外にも多くの市民が訪れる。この寺院では、クメール正月や灌仏会(花祭り、釈迦の誕生を祝う行事)、オクオムボク祭りなど、クメール族の伝統的な行事を行っている。