ベトテル、ホーチミンで大規模データセンター着工

2025/04/25 06:24 JST配信
  • 東南アジアトップ10の規模となる見込み
  • 敷地面積4ha、最大設計電力容量140MW
  • 第1期は26年1~3月期稼働開始予定

 ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は23日、ホーチミン市クチ郡のタンフーチュン工業団地で「ハイテク研究開発・データセンター」を着工した。完成後は、東南アジアでトップ10に入る規模となる見込みだ。

(C) tuoitre
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 このデータセンターは敷地面積4ha、最大設計電力容量140MWで、約1万ラック分のサーバー機器を収容できる。

 米アップタイム・インスティテュート(Uptime Institute)によるデータセンターの技術設計に関する格付け基準である「アップタイム・ティア3(Uptime Tier 3)」に準拠し、1ラックあたりの平均電力供給は10kW、最大60kWと高負荷にも対応する。

 さらに、人工知能(AI)を活用したベトテル独自のスマート管理システムや先進的な冷却技術を導入し、電力使用効率(PUE)は1.4未満を目指している。

 第1期の稼働開始は2026年1~3月期を予定しており、全体の完成は2030年までを見込んでいる。

 同社は現在、ハノイ市、ホーチミン市、東南部地方ビンズオン省、南中部沿岸地方ダナン市で計15か所のデータセンターを運営している。

 ホーチミン市人民委員会のボー・バン・ホアン副主席は着工式で、「このプロジェクトはベトテルにとって戦略的な意義を持つだけでなく、ホーチミン市のデジタルインフラ整備、スマートシティとデジタル行政の推進に向けた大きな原動力となる」と述べた。

[Tuoi Tre 19:29 23/04/2025 / Bao Tin Tuc 17:47 23/04/2025, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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