- SYRE、H&Mとヴァルガが共同設立
- 年間25万tのポリエステル繊維を処理
- 投資総額約10億USD、28年末稼働開始予定

スウェーデンの繊維リサイクル企業SYREは23日、ファム・ミン・チン首相との会談で、南中部沿岸地方ビンディン省にポリエステル繊維のリサイクル工場を建設する計画を発表した。SYREは、エイチ・アンド・エム・ヘネス・アンド・マウリッツ(H & M Hennes & Mauritz=H&M)グループとグリーン産業投資会社のヴァルガ(Vargas)によって共同設立された。
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同工場は年間25万tのポリエステル繊維を処理する能力を持つ。投資総額は約10億USD(約1430億円)となる見通しで、稼働開始は2028年末を予定している。
同プロジェクトは、米国とEUの基準を満たす高度な循環型繊維産業の中核拠点として、ベトナムを世界初のハブとすることを目指している。SYREは、リサイクル拠点のネットワーク構築をグローバルに進めており、ベトナムは同社の戦略的拠点の一つとして位置づけられている。
SYREの代表者はチン首相との会談で、ベトナムの繊維産業の成長力や再生可能エネルギーへの積極的な取り組みを評価した。また、現地での原材料の活用を最大化するとともに、国内サプライチェーンの強化に注力していく方針を示した。