- クチ郡のタンフーチュン工業団地に建設
- 市の投資誘致と工業団地開発計画に合致
- ベトテルも大規模データセンター展開中
地場サイゴン・インベストメント・グループ(SGI)の傘下で情報技術(IT)関連ビジネスを展開するサイゴン通信技術[SGT](Saigontel)は、ホーチミン市でデータセンター建設プロジェクトを展開する意向についてホーチミン市人民委員会に打診した。
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同社の提案によると、データセンターは、市西北部にあるクチ郡のタンフーチュン工業団地に建設する。地場投資ファンド運用会社のサイゴン・アセット・マネジメント(Saigon Asset Management=SAM)と提携して事業を進めるという。
タンフーチュン工業団地は、工業団地開発大手キンバックシティーグループ[KBC](Kinh Bac City Group)傘下の系列企業が展開する工業団地だ。
また、SGTのダン・タイン・タム会長は、SGIとKBCの会長でもある。
ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会(HEPZA)は、SGTが提案したデータセンター案件について、同市貿易投資促進センター(ITPC)宛てに公文書を送付し、同案件が市の投資誘致方針と工業団地開発計画に合致しているとして支持した。
なお、国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊通信グループ(ベトテル=Viettel)も、同工業団地で大規模なデータセンター建設プロジェクトを展開している。投資総額は14兆7000億VND(約890億円)で、6500ラックを設置する。2期に分けて実施し、第1期(1600ラック)が2024年10~12月に、第2期が2028年1~3月に稼働を開始する。