- 南部解放・南北統一50周年を記念
- ビエンホア陶器、18世紀半ばに誕生
- 大型熱気球50機が集結、過去最大級

東南部地方ドンナイ省文化スポーツ観光局は、南部解放・南北統一50周年を記念して、4月27日(日)から30日(水)まで、「陶芸・熱気球フェスティバル」を開催する。
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ドンナイ陶芸協会によると、ドンナイ省ビエンホア市の陶芸は18世紀半ばに誕生し、19世紀末から20世紀末にかけて大きく発展した。幾多の浮き沈みを経て今なおその地位を確立しており、現在世界30か国以上に直接輸出されている。省内にはタンハイン陶磁器産業クラスター(50ha)があり、ここで企業が国内販売や輸出用の伝統陶芸品を体系的に生産している。
ビエンホア陶器は、黒土と白土を使用した陶器に釉薬を施し、精巧な模様をあしらって装飾用に仕上げる点が特徴だ。ベトナム、華人、チャム族という3つの陶芸様式が融合していることから、国際的に人気を集めている。
今回のイベントでは、ドンナイ省の陶芸の他にも、南中部沿岸地方クアンナム省の「タインハー陶器(Gom Thanh Ha)」、南部メコンデルタ地方ビンロン省の「赤陶器(Gom Do)」、南中部沿岸地方ビントゥアン省の「バウチュック陶器(Gom Bau Truc)」、東南部地方ビンズオン省の磁器など、全国的に知られる文化的・美的価値の高い陶芸作品が展示される。
伝統陶芸の保存と発展に関する討論会や、同フェスティバルのロゴデザインコンテスト、芸術家と市民の交流イベントなども行われる。陶芸文化の価値を称え、広め、保存・発展させることを目的としたこのようなフェスティバルをドンナイ省が開催するのは初めて。
また今回は、1回の飛行で10〜16人を乗せられる大型熱気球50機が集結する、ベトナムにおける過去最大級の熱気球フェスティバルも開催され、様々なアクティビティが予定されている。期間中、無料体験チケットも市民に配布される。