フランス植民地時代から今に残るホーチミンの5つの「大通り」

2018/08/26 05:17 JST配信

トンドゥックタン大通り(Ton Duc Thang)

(C) VIETJO/Sa Huynh, グエンフエ通り
(C) VIETJO/Sa Huynh, グエンフエ通り

 サイゴンで最も大きく最も古い通りで、フランス植民地時代は3つの異なる通りに分かれたいた。1つ目の区間はカインホイ橋(Khanh Hoi)からメーリン広場(Me Linh)まで、2つ目はメーリン広場からバーソン工場(Ba Son)まで、3つ目はサイゴン川岸からグエンティミンカイ通り(Nguyen Thi Minh Khai)までとなっていた。

 1865年、この通りはシタデル大通り(Citadelle)と名付けられ、1901年までにルロ通り(Luro)となり、1955年にはサイゴン政府によりクオンデー大通り(Cuong De)に変わった。

 1980年までに、クオンデー大通りはトンドゥックタン通りとなったが、レズアン通りからグエンティミンカイ通りまでの区間はディンティエンホアン通り(Dinh Tien Hoang)に含まれることとなった。

 その後、都市の発展とともに、ガリエニ大通り(Boulevard Gallieni、現チャンフンダオ通り(Tran Hung Dao))やハノイ大通り(Xa lo Ha Noi)が、さらに時が経ってボーバンキエット通り(Vo Van Kiet)やマイチート通り(Mai Chi Tho)、ファムバンドン通り(Pham Van Dong)などの大通りが次々とできていった。

 しかしながら、サイゴンで最初にできた5つの大通りは現在もホーチミン市中心部の重要な通りとして今も残っている。

 なお、ジュール・ ボワシエール(Jules Boissiere)は1874年に「サイゴンには6の大通り (boulevard)と40の通り(route/rue)がある」と記している。かつては現在のグエンティミンカイ通りにあたるシャスル・ロバ通り(Chasseloup Laubat)も「大通り」に含まれていたためだ。

シャスル・ロバ通りは、中部地方や北部地方へ向かう道であり、現在のカックマンタンタム通り(Cach Mang Thang Tam)につながる道でもあった。しかし、道幅が10m余りだったことから、20世紀初頭のフランスによる地図の多くでは「大通り」から「通り」に格下げされていた。

前へ   1   2   3   4   次へ
[VnExpress 00:00 19/02/2018, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 文化スポーツ観光省はこのほど、ホーチミン市1区にある同市人民委員会庁舎と、トゥードゥック区にある...
 1865年にフランスによってホーチミン市1区バクダン港に建設されたトゥーグー国旗掲揚台が、改修・復元...
 ホーチミン市人民委員会は20日、1区中心部の歩行者天国グエンフエ(Nguyen Hue)通りとレロイ(Le Loi)通...
 ホーチミン市1区グエンフエ(Nguyen Hue)通りは、もともと現在の同市中心部にあたるバットクアイ(Bat Qu...
ニャーゾン港の歴史  ベトナム人なら誰でもホーチミン市4区のニャーゾン(Nha Rong)港を知っているだ...
 ホーチミン市には、数多くの市場が点在している。中でも1区のオンライン橋市場(Chợ cầu &#...
 ホーチミン市の通りには、数多くの交差点が存在している。チュオンチョー五叉路(Ngã năm Chu...
 ホーチミン市交通運輸局は、同市8区に架かる第1ニティエンドゥオン橋の取り壊しを決定した。多くの市民...

新着ニュース一覧

 ルオン・クオン国家主席は国家主席府で1日午前、ベトナムを公式訪問中のベルギーのフィリップ国王陛下...
 保健省によると、今年に入ってから麻疹(はしか)の流行が始まり、これまでに4万2000人以上の感染疑いが...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ホーチミン市フーニュアン区のファンシックロン(Phan Xich Long)通りの周辺には、全長1kmにも満たない1...
 南中部沿岸地方ダナン市人民委員会は3月28日、バクダン(Bach Dang)通り42番地の施設改修・拡張による「...
 国際協力機構(JICA)中部と株式会社ATグループ(愛知県名古屋市)は3月28日、JICA草の根技術協力事業「ベ...
 ENEOS Xplora株式会社(東京都千代田区、旧社名:JX石油開発株式会社)は3月25日、同社が100%出資する日...
 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2025年3月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50....
 ベトナムは、日本やインドネシアのような環太平洋火山帯に位置する国々と比べて、地震発生のリスクは低...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTソフトウェ
 ファム・ミン・チン首相は29日、鉄道分野の国家重点プロジェクト指導委員会の会議を主宰した。首相はこ...
 ベトナム観光協会(VITA)は、持続的な韓国人観光客誘致を目的として、4月中に韓国のソウル市に韓国事務...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は31日、北
 中国の厦門航空(Xiamen Airlines)は30日、中国・福建省福州市とハノイ市を結ぶ新路線を就航した。 ...
トップページに戻る