ボーダウ村のバインチュンは、同省ディンホア郡のもち米を使う。柔らかく黄色い緑豆に新鮮で美味しいばら肉、北部のコショウを使うのもポイントで、バインチュンを包むラーゾンの葉は、東北部地方バクカン省の山林から採ってきたものだ。
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(C) ttvn, ボーダウ村のバインチュン |
(C) ttvn, チャークオン村のバインチュン作り |
(C) ttvn, チャークオン村のバインチュン |
バインチュンは、8~10時間茹でる。茹でる時は、村の近くの岩山から湧き出る水を使う。これにより、上品で美味しい味のバインチュンができる。この村のバインチュンは、コショウが香ばしく、ほんのり辛い。
チュオン(Chuon)村:北中部地方トゥアティエン・フエ省フーバン郡
チュオン村は、フエの地で最も美味しいバインテットの村として有名だ。他の地域にはない独特な香りと味で、作っても作っても追いつかないほどたくさん売れる。
この村のバインテットは、白くて柔らかく香ばしいことで名高いもち米を使う。また、具の緑豆や肉の脂身、ヌクマム、塩、砂糖、コショウも、人々の口に合うようこだわっている。
バナナの葉で包んだバインテットは、伝統を守って薪を焚いて茹でる。茹で上がったばかりのあつあつが一番美味しく、一度食べれば忘れられなくなるという。
チャークオン(Tra Cuon)村:メコンデルタ地方チャビン省カウガン村
チャークオン村の美味しいバインテットは、今やこの地域だけでなくホーチミン市や他の地域の人々の間でも有名になっている。
美味しいバインテットを作るためには、いくつもの作業の段階で細部まで気を配る必要がある。もち米は6~7回よく洗い、水を切る。アマメシバの汁と混ぜて、自然な緑色と独特の香りを付ける。具は、肉の赤身と脂身、緑豆、塩漬けのアヒルの卵の黄身だ。
「バインチュン」と「バインテット」
バインチュンとバインテットは、具材こそ同じものの、バインチュンは四角く、バインテットは円筒状というのが大きな違い。常温でも長持ちするため、ベトナムのテトに欠かせない伝統的な食品になっている。