ホーチミン:大気汚染が深刻化、浮遊粒子状物質濃度が上昇

2015/10/29 17:56 JST配信

 ホーチミン市資源環境局所属環境観測分析センターの報告によると、最近市内の大気中の一酸化炭素(CO)や浮遊粒子状物質(SPM)の濃度が、2010~2014年期の観測値を大きく超えているという。

(C)VnExpress,H.C
(C)VnExpress,H.C

 CO濃度は減少傾向にあったが、今年上半期に多くの観測地点(12区アンスオン、7区フインタンファット通りとグエンバンリン通りの交差点、ビンタイン区ハンサイン、ゴーバップ区など)で急上昇した。

 SPM濃度も上昇した。ゴーバップ区では、1m3当たりの濃度が2014年の447μg(マイクログラム)から496μgに、フインタンファット通りとグエンバンリン通りの交差点では2014年の486μgから613.83μgに急上昇した。幹線道路沿いの各観測所でも環境基準の1.2~2.2倍を記録。半数近くの観測所の数値が環境基準を満たしていなかった。

 市環境保護支局によると、市内の大気汚染は深刻化しており、サンプルの89%が基準を満たしていない。特にSPMは健康被害をもたらす最大の汚染要因になっている。汚染の原因は車両(特にトラック)の通行量増加と交通渋滞にあるとみられている。

[VnExpress,27/10/2015 | 01:00 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 グエン・スアン・フック首相はこのほど、「2020年までの大気質管理に関する国家行動計画及び2025年まで...
 16日午前から正午にかけて、ホーチミン市内全域が霧とスモッグに覆われた。南部気象台によると、霧とス...
 ホーチミン市を含む南部で数日前から煙霧が生じている。南部気象台のダン・バン・ズン副台長はこれにつ...
 資源環境省は18日、大気環境に関する国家環境報告書(2013年版)を公表した。ハノイ市、ホーチミン市、南...
 ホーチミン市環境保護支局によると、市内9か所の大気観測地点のすべてで大気中の粉じん、ベンゼン、ト...
 ホーチミン市環境保護支局がこのほど発表した環境観測結果によると、同市の粉じん濃度観測地点のおよそ...

新着ニュース一覧

 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した...
 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国立展示建設センター(1 Do Duc Duc, quan Nam Tu Liem, TP. Ha Noi)で、...
トップページに戻る