グエン・スアン・フック首相はこのほど、「2020年までの大気質管理に関する国家行動計画及び2025年までのビジョン」を承認した。同計画では、◇排出源の監視を通じた大気の質管理の強化、◇大気環境の質改善、◇公衆衛生の確保の3つを全体目標としている。
具体的には、◇工業や交通などを中心とする排出源の監視を強化すること、◇2020年までに鉄鋼・化学品・肥料の生産施設の8割が環境技術基準を満たすと共に、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)などを含む粉じんと排気を処理すること、◇火力発電所の9割及びセメント生産施設の8割、鉄鋼・化学品・肥料の生産施設の7割で排気の自動監視装置を導入することを目指す。
また、計画の実現に向けた対策として、◇大気の質管理に関する法整備、◇排気の削減、◇大気の質管理能力の向上、◇大気の質管理に関する科学技術研究・国際協力、◇大気環境保護に関する法律規定の実行の監視、◇大気の質管理の意識向上・教育・宣伝などが挙げられる。