ハノイ市はここ数日、朝を中心に目視できるほど濃いスモッグに覆われている。15日朝8時には市内40か所の観測地で大気汚染の程度を示す指標である大気質指数(AQI)が150~170を記録した。指数が51~200の場合は「大気汚染に敏感な人は屋外での活動を制限すべき」、300以上になると「全ての人が屋外活動を中止すべき」とされている。
イメージ写真 |
観測地で最もAQI指数が高かったのは、財政学院の179。そのほかに高い数値を記録したのは、◇ホアンキエム区ハンチョン(Hang Trong)通り:170、◇ドンダー区オーチョズア(O Cho Dua)六差路:164、◇ホアンキエム区バオリン(Bao Linh)通り:161、◇同チャンクアンカイ(Tran Quang Khai)通り:160、◇ドンダー区ガートゥーソー街区(phuong Nga Tu So):156、◇同タイハー(Thai Ha)通り:155。
ここ数日の大気質指数の悪化はPM2.5(直径2.5μm以下の粒子)の濃度の急上昇によるもので、研究者らは本来であれば高度が上昇すると気温が下がるところを逆に上昇する気象現象「逆転」が原因だと分析している。ハノイ市ではここ数年、冬季に逆転現象が頻発している。
ハノイ市では、建設工事現場における粉塵の処理が不十分であることやごみの焼却、車両の排気ガスなどにより大気汚染が深刻化している。