ホーチミン市環境保護支局がこのほど発表した環境観測結果によると、同市の粉じん濃度観測地点のおよそ半数で許容基準を超える粉じんが検出されている。粉じん濃度は日増しに増加傾向にあり、特に同市の東部と北西部で悪化が著しいという。
一方、ホーチミン市第一小児病院の統計によると、この数年呼吸器の病気で診療を受ける小児患者が急増しているという。呼吸器官の細菌感染症患者は1996年に2800人だったのに対し今年はすでに3800人に達している。また、ぜんそくは1996年の3000人から2005年には1万1000人に、中耳炎は1996年の441人から2005年には2000人にそれぞれ増加した。同病院で診療する呼吸器関連の患者のうち、大気汚染が原因とみられるのは全体の約6%に上るという。